を発表した。RBAは今年の基調インフレ率について、6月時点では4.25%、
12月時点で4%との予想を示し、目標レンジをさらに上回るものとしている。
これまで、6月時点のインフレ率については、3.75%と予想していたものを
引き上げた形だ。ただし、基調インフレ率は2009年末までに3.25%に低下、
2010年末までには2.75%に低下するとの見通しも同時に出し、2010年末
までには目標圏内に押し戻される、との認識を示した。
また、全体の消費者物価指数(CPI)伸び率については、原油価格が最高値
を更新していることから、今年末までに4.5%に加速する、との見通しも示して
いる。国内総生産(GDP)伸び率については2008年末時点で2.25%とし、前回
予想を1%引き下げ、内需が相当に鈍化しているとし、経済の先行きに不透明
感が残ると慎重な姿勢を示した。
もっともスティーブンスRBA総裁は、経済が想定どおりに減速しなければ、引き
締めを再び検討する必要が出るかもしれないとも発言している同総裁は、金融
政策は「インフレ率の段階的な押し下げに向け十分引き締め的だ」との認識を
示したが、内需の鈍化が想定通りに起こらず、高いインフレが賃金や価格設定
に影響し始めれば、予想を見直す必要がある」とも述べている。
相対的に、今回の声明は追加利上げに慎重な姿勢となっている、マーケットの
早期利上げ観測が後退している。この声明を受けて、豪ドルには下押し圧力が
かかり、特に対円では97円前半まで軟化する展開となっている。豪ドル/円は
3月からの上昇トレンドに転換の兆しが出てきており、今後の動きを注視したい
ところだ。
ただし、本日も原油価格が高値を更新し続けている。マーケットでは、原油価格
の上昇について、もう理屈ではなく大量の資金流入が続いていることで、上げ
止まりのめどは見えないとの指摘が出ている。この動きが豪ドルの下支え要因
となっていることも事実であり、単にテクニカルの調整であれば、豪ドルの下押し
は限られたものとなる可能性が高いかもしれない。 (H)
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