オーストラリア準備銀行(RBA)は本日、5月6日の理事会の議事録
を発表した。議事録では、「商品相場の高騰を勘案すると、豪ドル
の上昇幅は予想を下回っている」、「成長とインフレ見通しは極めて
不透明」、「消費者物価指数の抑制が重要」といった議論があった
ことが示された。
こうした議論のもと、RBAはインフレ率が不快なほど高くなる中、追加
利上げについて多大な時間をかけ、活発に討議したことを明らかにし
ており、その結果として金融政策の効果見極めにさらなる時間をかけ
ることが適切との判断を下した。また、本日は
オーストラリア財務省の
幹部が、「豪ドルの上昇が輸入物価の上昇を抑制している」、「豪ドル
高が消費者物価を押し下げている」、「賃金の上昇が金融政策にリス
クをもたらす懸念がある」などと発言したとの報道が出ていた。
こうした材料を受けて、追加利上げの思惑が高まり、また豪ドル高が
容認されているとの感触をマーケットは持ったため、豪ドルに人気が
集まった。豪ドル/ドルは昨日の24年ぶりの高値をさらに上抜け、0.96
を試す展開となっている。同様に豪ドル/円も底堅い動きで、100円に
迫っている。米国との大きな金利差、堅調な商品相場、リスク許容度
が上がったことによる高利回り通貨に対する関心などが短期的に豪ド
ル買いを維持させる可能性は高く、100円の壁を突破する期待感が高
まっている。
一方、国際通貨基金(IMF)が、
ニュージーランド経済に関する年次報告
を発表した。IMFの報告では、
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の昨年
の利上げ決定したことは適切との評価をし、住宅価格インフレの緩和に
役立ったと指摘している。また、多額の財政黒字を徐々に削減する政府
の計画に支持を表明したが、そうした措置はインフレ圧力の緩和が前提
となるとの見解を示している。今後の金融政策に関しては、インフレ上昇
と世界的な信用市場の混乱が続く中、同国は経済の方向性がはっきり
するまで金融政策を据え置くべきとの見解を示した。NZドルに関しては、
インフレ圧力が緩和して政策金利が正常化すれば、資本の流入が減り、
為替相場は下落すると予想しつつも、実質実効為替レートの均衡水準は
、商品価格上昇が部分的に定着する見込みであるため、歴史的平均を
上回って推移する可能性が高いとの見方を示した。 (H)
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- 2008/05/20(火) 17:31:37|
- オセアニアレポート
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19日の海外時間に4月の米景気先行指標総合指数の発表があり、
市場予想の0.0%を若干上回る0.1%の結果に対しドルが好感された
ことにより、
オセアニア通貨の豪ドル/円も一時99.77円付近、NZドル
/円も80.88円付近に達した。
NY時間午後には原油先物価格の上昇とダウ平均の下落を嫌気しドル
/円が伸び悩む中で豪ドル/円・NZドル/円ともに往って来いの相場。
豪ドル/ドル・NZドル/ドルは先週末の底堅い流れを引き継いだものの、
日本時間の22日未明に予定されているFOMCの議事録までは様子を
窺いながらの展開か。それぞれ0.9559ドル、0.7773ドル近辺まで試
したがその勢いは若干頭打ちといった状況。
NYMEX市場の6月限原油先物価格は一時126ドルを突破し、その騰勢
が収まる気配が見えないことは依然として
オセアニア通貨のサポート
要因となっている。
そのNYMEX原油先物価格だが、ゴールドマン・サックス社が発表した
レポートによると、2008年下半期の予測を141ドル(前回107ドル)、20
09年予測を148ドルに引き上げたことにより現在のマーケットは「イン
フレ」がテーマとなっている。
1973年〜1980年の狂乱のインフレを体験したボルカー元FRB議長は「
現在のインフレの状況は1970年台初頭に似ている。FRBが信任を失え
ば、1970年代それ以上の混乱となろう。CPIのデータが示している以上
の物価の上昇があるだろう」とインフレに対して危機感を表明している。
豪ドル/円は5月7日の99.80円レベルを突破するかどうかが一つの試金
石だが、それを超えれば次の目標値は1997年5月の高値の100.05円レ
ベルか。100円台の抵抗は依然としてトラウマとなっているが、現在のドル
/円相場は指標のポジティブ・サプライズに反応しやすい状況となっている
ため、100.05円レベルをあっさり抜けることになれば2月末の高値の100.
46円レベルも視野に入ってくるだろう。
ただ、このレベルでの抵抗は61.8%の目安である95円台後半までの下落
に対する注意も必要で、十分手抜かりのないようにしたい。 (H)
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- 2008/05/20(火) 09:15:26|
- オセアニアレポート
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